FIJI珍道中 ⑥恐るべしオージー姉ちゃん

Jimmyうみぶた

2005年06月28日 23:04



エアパシフィック910便 ナンディ行きはついにFIJIへ向けて離陸したが、既に外は真っ暗。
せっかく南太平洋の島々を眺められるようにと窓側を指定したのに、何の意味もなくなった。
おまけに隣にオージー姉ちゃんが座ったおかげで、トイレにも気安く行けそうにない。

仕方なく頭上のモニターに映されているナビを眺める。
飛行機が通ったあとに赤い線が引かれるのだが、なぜか既に赤い線がFIJIの方向に伸びている。
よく見ると、シドニーのところでUターンしたようになっているではないか!
シドニーでリセットするの忘れたんだな。 さすがはFIJIの会社だ。 

そんな適当なところは好きだけど、疲れた。 今日は最悪かもしれない・・・

こっちは最悪なのに、隣のオージー姉ちゃん 席に着いたときから妙に明るかった。
席に座るといきなり ”はぁ~い” と僕らに挨拶。しかもうれしそうに笑ってた。
確かにこう挨拶されて悪い気分ではなかったが、荷物を棚に上げるときに見えてしまったのだ。

今、オーストラリアでは流行っているかどうかわからないが、このお姉ちゃん、流行のへそ出しスタイルなのだ。 ここまではいい。
でも、どう割り引いても腹が隆起しているのだ。 なんて大胆な・・・別にセクシーだという意味ではない。 この隆起を平気でさらすその行為が大胆なのだ。

人のことは言えないのだが、”見せなくていいから・・・” 心の中でつぶやいた。

座ったすぐはニコニコしていたのだが、離陸直前になって急に表情が暗くなってきた。
すると、突然毛布を頭からかぶりだすではないか!
離陸してから水平飛行に移るまで、ずっとかぶりっぱなしだった。 意味がわからない。

ベルト着用サインが消えて、CAさんも動き出した。
ここでオージー姉ちゃんもほっかむり解消。 またニコニコし出したぞ~
早速ドリンクのオーダーを聞きに来た。
ワインが目に入ったので、赤ワインをオーダー。 隣のオージーちゃんはFIJIビールだ。
配られたおつまみを食べながら、ちびちび飲んで食事までゆっくりしよう。
ふと隣を見ると、オージーちゃん もう1本空いて缶がつぶされている。 はやっ。

さらにちょうど通りかかったCAさんに”Beer!”と注文。
まだ飲むのか? 次の1本が届いてまたグビグビ飲みはじめたら、今度はおつまみのナッツが切れた。 どうするのか眺めていると・・・

ジャジャ~ン! かばんからビーフジャーキーが登場。
こいつ飲む気満々だな。

ほどなくして、食事が配られた。
今日のメニューは「フィジアンカレー」 日本で食べるカレーと違い、ほとんど液体だ。
食べてみると、爽やかな辛さが口に広がった。
なかなかうまい! WAGAMAMAのラーメンの後だけにこの機内食はうれしかった。
辛いカレーと共に飲む赤ワインも絶妙でうまい。 2杯目をおかわりした。

隣のオージーちゃんは相変わらずビールを飲んでいる。すでに3本目!

食事が終わって、気持ち良くなってきた。こりゃ寝れるぞ。
意識が遠のいていく・・・
その瞬間、例のオージーちゃんに肩を叩かれた。
何、何? 「赤ワインが来たよ♪」 
あ~あ 別にもういらないのに~ 寝させてよ~
すでにCAさん構えてるし、断るわけにもいかず、おかわりした。

またちびちび飲んでいると、今度はビーフジャーキーを差し出してきた。
さっきのつまみが余ってるから、回したなっ。せっかくなので、”Thank you!"と言ってひと切れいただく。

さぁ~て 寝るぞ! 
オージーちゃんもヘッドホンを耳にあてたし、今度こそ。

しかし、今度は予想すらできないことを仕出かしてくれたのだった。
ヘッドホンから流れる音楽に合わせて思いっきり歌いだしたのだ!
しかもやけにノリノリだ。 
自分で聞いていたチャンネルも耳に入らない。 まわりもなぜか注意しない。オージーってこんなのアリなんだ・・・

ここはオージーちゃんの聞いているチャンネルに合わせるしかない。 必死で探した。
それは、バリバリのロックチャンネルだった。 寝るなってことかい!!
苦笑いしていると、またジャーキーを食えと言う。
「遠慮しないでもっと食べて」 はぁ。

なんかどっかでもこんな光景あった気がする。
Saipanへ向かうノースウエストの機内で隣に座った白人兄ちゃんがm&mをくれた。
このときも、1回もらったのをきっかけに、嫌というほど食べさせられた。もちろんなくなるまで。
これと一緒だぁ~

しかし、今回はこの後、オージーちゃんと激しいお菓子バトルが繰り広げられるのであった。
さてどうなることやら・・・・

FIJIまであと2時間。 長い1日だなぁ。



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