FIJI珍道中 16 さようならマナ・・・

Jimmyうみぶた

2005年07月10日 17:36


マナ島3日目の朝が来た。
今日も天気はすごく良い。窓から見える海も眩しいほど青い!
さぁ、ゆっくりするぞ~ そんな気分で飛び起きたが、ナンディに移動しなければならない。

この島に来て、ゆっくりと流れる時間が心地よかったのだが、楽しい時間はそう長くは続かない。
これからナンディに移動したら、明日はもう帰国なのだ。
朝の散歩がてら、誰もいないビーチを歩くと、波が静かで向こうの島がくっきりと見えた。
もっとここに居ろよ。 そう言われているような気分になった。
そりゃ、もっと居たいさ・・・ 毎日 ブラ! ブラ!って言ってると楽しいしね。

仕事なくすわけにもいかないので、準備する。
昨日と同じように朝食を食べに、レストランへ。
今日もお気に入りオムレツを作ってもらうが、ちょっと欲が出て、全部入りを頼んだ。
お味は、 うーんやっぱりオニオンチーズがうまいな。 味がバラバラなのだ。
最後はもちろんシリアル。今朝はグラノーラを選択した。 こいつはOK。

部屋に戻って少し休憩して、マナ島最後の朝をのんびり過ごす。
やっぱり1週間は居たいなぁ・・・
さて、何時の飛行機でナンディに向かおうか。 少しでも長くここに居たいので、12時の便にした。
本隊の主役おふたりは10時の飛行機、その他は10時30分の船に乗り、ナンディのシェラトンで集合する予定だ。
とにかく、昼までは何もしないでゆっくりしよう と思ったがチェックアウトは10時。
急いで荷物をまとめてチェックアウトする。

この島での飲食、ダイビングその他すべてが部屋付けになるので、果たしていくら請求されるのか?
その前に、使った分の伝票を確認しろと分厚いレシートの束を渡されたので、いちいちチェックしていった。正直全部は覚えていないが、念入りにチェックして、OKと伝えると、
請求金額は、宿泊費とほとんど同じくらいだった。

ひぇ~ こんなに使ったっけ? 騒いでもしかたない。

でもダイビングフィーは安いぞ。 もっと潜れば良かった。

無事に精算終了したら、12時までフリーなのでビーチへ。
しかし、暑い・・・ 汗がどんどん出てくる。とてもじっとしていられない。

なんとか探した日陰に座っていると、飛行機が飛んで行った。 主役を乗せた飛行機だ!
ビーチまで出て思いっきり手を振ったが気がついたかな?

こんどは桟橋に船が来ている。 じゃあお見送りってことで桟橋まで行ってみる。
かなり人が乗っているぞ。 本隊組 いるかな? あっ いたいた。
数時間後にまた会うのだが、思いっきり手を振って別れを惜しんだ。
Tタンの投げキッスが見えたので、こちらも負けじと返す。
他のお客さん 笑ってたけど、今回のうみぶたは怖いものなしだ。
だから全く気にしないのだ。

残り少ないマナの時間をビーチでゆっくり過ごした。 また来よう! そう思いながら、レセプションへ戻ると、迎えのトラクターがやってきた。
帰るときもフィジアンが歌を歌って別れを惜しんでくれる。 

ありがとう。 ビナカ!と言って出発した。
トラクターに乗ったのはやっぱりふたりだけ。 帰りもチャーターフライトみたいだ。
空港に向かう途中でトラクターのおじさんが話しかけてきた。
「日本から来たの? だったら500円玉 くれないかな?」
「息子がコインを集めてるんだ」
ん? 50円玉じゃないのか? 集めてるってなんか怪しいぞ。 とは思ったが、チップだと思ってあげた。 
すると、いいのか?って顔してる。 気にしなくていいからとっておいて。
やっぱり50円玉と500円玉を間違えたんじゃないかな(笑)

空港に着くと、次の送迎があるらしく、おじさんはすぐに出発。 さようなら~
ところが、ひと仕事終えて戻ってきた。

「暑いね~」「客席のシートに転がると涼しいよ」 おじさんが言う。
やってみると 風が通って気持ちがいい。
このフィジアンおじさん 見た目は何歳か全くわからない。 そこで聞いてみた。
「歳はいくつなの?」 
「何歳だと思う?」 そう来たか。 ちょっと少なめに「40歳?」 違うらしい。
3回目くらいでやっと正解した。 52歳だそうな。 正直見た目で年齢は見当がつかない。

おじさん 名前は カピラマさんというらしい。
さっきから、なんかじっと僕の時計を見つめている。 

「この時計はダイブウォッチか?」 「俺も持ってるぞ。 G-ショックだ。」
と言って腕にしている時計を見せてくれた。

でも、もう古くなってるらしく、新しいのが欲しいんだそうだ。
「これ、いくらするんだ?」

フィジー$に換算して「1000ドル」と答えると、寂しそうな顔して言った。
「高いよ・・・ 買えない」

いかん、話題を変えなければ・・・
「ところで、日本のこと知ってる?」
「知ってるよ。日本の歌歌えるよ スキヤキ」
へぇ~ FIJIでも有名なんだ この歌 と思っていたら、歌いだした。
「うえをむ~いてあ~るこ~う♪・・・」 うまいじゃん!
「Nice songだね。 この歌は」 うれしそうな顔に戻った。ふぅ~ 助かった。

結局、一緒に歌うはめになって、1コーラス 空港で熱唱したのであった。
なんで、こんなところで歌ってるんだろう(笑)

すっかり仲良くなってしまい、お礼に飴(オージー姉ちゃんにあげたのと同じ飴)をあげた。
うれしそうに、「おいしいね」といってなめていた。

そうこうしているうちに、飛行機が到着した。 いよいよお別れだ。
カピラマさんに 「ビナカ!」 と言って握手した。 
「また来いよ!」
「絶対来るよ! ありがとう」

純粋なフィジアンのあったかい人柄に触れて、ますます帰りたくなくなってきた。
ふたりだけが乗り込んだ飛行機はマナを離陸する。

さようなら マナ!

しかし、ナンディにはそんな気分を一気に覆すインド系住民が待ち受けていたのであった。

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