FIJI珍道中 10 さぁマナ島だ!
目的地マナ島に到着した。
トラクターに乗せられて、レセプションまで行く。
朝、ナンディではあまり天気が良くなさそうだったが、ここは晴れている。しかし、蒸し暑い!
あっと言う間に汗が吹き出てきた。
正直、カラッとした南国リゾートを想像していただけに、日本のような蒸し暑さにはびっくりしてしまった。
レセプションに着くと、まわりにいたフィジアン達がごそごそと準備し始めた。
トラクターから降りると、みなさん揃って歓迎の歌を歌ってくれた。
これが結構長い。 いや もういいから とは言えず黙って聞いていたが、たったふたりだけのお客のために、そこまでしなくても・・・ こっちが恥ずかしい。
やっと終わったと思ったら、BULA!攻撃だ。
一応、こっちもBULAで返す。 ここの挨拶は朝でも、昼でも、夜でもみ~んな”BULA!”で済むから楽だ。
もじゃもじゃ軍団のフィジアンに混じって一人だけ違うお姉さんがいた。
日本人スタッフの人だ。 いやぁ久しぶりに日本人に会ったような気がする。
そういえば、シドニー空港に日本人らしき人いたけど、日本人じゃなかったし、おまけに臭くて耐えられなかったなぁ。 昨日のことなのにもう昔のことのようだ。
早速、日本人スタッフが案内してくれた。
「おふたりだけですか?」 「はい」
実は同じ便で何人も到着する予定だったらしい。 ところが例のストで直行便で来る人が乗れなかったため、関係ない僕らだけが着いたらしい。
「では、旅行会社でもらったクーポンを出してください」
お姉さん 完全にツアー客と間違えてるようだ。
「いやツアーじゃなくて、個人手配で来たんですけど」と答えると、異常にびっくりした様子。
直行便客が着いてないのに、自分たちだけが着いている状況を見ればわかりそうなものだが・・・
なんでも、ここに個人手配で来る人は滅多にいないらしい。
そんなに無謀なことしたんだろうか?
ちょっと慌てていたが、すぐに島と施設の案内をしてくれた。
部屋はまだ準備できていないらしく、それまで遊んでてくれとのこと。
何しようかと考えていると、ダイビングもできますよ~って話になった。もちろん知っていたのだが、器材持って行くのは重いし、荷物重量の制限に引っかかるため、断念していたのだ。
そこで、実はダイバーなんですと打ち明けて、いろいろ話していると、今日午後からでも潜れますよ~と積極的に勧めてくる。
でも、昨日あんまり寝てないしなぁ。 どうしようかなぁ と考えていると、
すかさずダイビングショップのこれまた日本人スタッフのお姉さんを連れてきた。
スタッフ同士で何やらコソコソ話している。
きっとこんな会話してたに違いない。
「あのお客さん ダイバーだって。 引っ張り込んじゃいなさいよ」
「ラッキー! 今日お客いないから助かるわ~」
「ちょっと迷っているみたいだから、あなた ひと押ししてみなさいよ。 必ず落ちるわよ」
「よっしゃ わかったわ」
ダイビングショップのお姉さんがやってきた。
「こんにちは。 ダイバーなんですか?」「はい」
「今日 午後からできますよ~ 器材も全部レンタルできますから。じゃあ1時お店集合で」
おいおい こっちはまだ返事してないぞ。 強引な持って行きかただな。
ここの日本人スタッフ連携プレーによる強力な押しにあっさり負けた。
こうしていきなり2時間後にはダイビングすることが決定!
せっかくここまで来たことだし、やっぱり潜っておかないとね。
まだ部屋には入れないので、ビーチを眺めに行く。
人がいない静かなビーチには風があって気持ちいい。 やはり南太平洋。 サイパンや沖縄の風景とはちょっと違う。 いままで見たことがない雰囲気にここまでの疲れも吹っ飛んだ。
ついにFIJIに来たんだ。 来る過程だけでも十分満足なほどいろいろなことがあったのだが、目的地到着を果たして、来てよかったと実感した。
ビーチにいると暑いので、昼ごはんを食べにレストランへ。
冷房ガンガンに効いた涼しい所に行きたかったのだが、外のテラスへ案内された。
ビール飲んだらうまいだろうなぁ。 う~ん 飲みたい!
でもダイビング前に飲酒は禁物。 でも飲ませてくれ~~
ここでダイビングを諦めるか、ダイビングの後の最高の1杯を楽しむか 葛藤の末、がまんした。
注文はフィジアンカレー。
昨日の機内食がうまかったので、期待して注文。
早速運ばれたカレーは期待通りの最高の味だ! めちゃめちゃうまい。
すっかり気に入ってしまい、明日も食べると宣言してしまった。
人が少なくて静かなリゾートに飛行機の音が近づいてくる。
おっ 直行便組が来たかな? ビーチまで出て、着陸する飛行機に思いっきり手を振った。
よし、きっと見えたに違いない・・・ 満足して引き上げたのだが、
あとでこの飛行機には荷物だけで、誰も乗っていなかったことを、スタッフから聞かされた。
荷物に必死で手を振っていたのか(泣) バカみたいだ・・・・
レセプションに戻ると、見覚えのある彼ら荷物が並んでいた。
お荷物さん いらっしゃい。 さっき手を振ったの見えた? 見えるはずないよね・・・
ようやく部屋が用意できたとのことで部屋に向かう。
広くて開放感のある、いい部屋だ!
しかし、くつろいでいる時間はない。 ダイビングの時間はもうすぐなのだ。
急いで準備だ! ここまで来て慌しくするところが日本人だよな。
さぁ 潜るぞ!!
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